13魔女の誕生

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13魔女の誕生

間話 〈彼女〉の別れ(3)

*  舞とアルガスとレティア、同時にニーナが帰って来たのは、それからひと月ほど後のことだ。  あたしはもう、我ながら、抜け殻みたいだった。ニコルとバーサに仕事の引き継ぎをし、遺言状の代筆をしてもらう仕事はもうとっくに済んでいた。最後にニーナ...
13魔女の誕生

間話 〈彼女〉の別れ(2)

ガルテはあたしを診て、診て、診て。  口を開けさせて脈を聞いて瞳孔を覗いてあちこち調べ、体中を指でつついて、ひざ頭を木槌で叩いて反応を見、何でもっと早く来なかったのか、と、絶望的な口調で言った。  それから、今すぐオーレリアを捜せ、と言った...
13魔女の誕生

間話 〈彼女〉の別れ(1)

ミーシャの誕生日が近づいてきている。  あとふた月と、少しだ。  仮魔女法に加えられた附則が、先日元老院の認可を得た。来年の一月一日――あとひと月とちょっと――から施行になる。レジナルドの思惑を抜いて考えると、仮魔女法の変更に異を唱える理由...
13魔女の誕生

間話 王太子秘書マルゴットの観察3

マルゴットとミランダは、ギョッとした。レイルナートの目が焦点を失っている。そのまま倒れるのではないかと思った時、マリアラが動いた。壁際のサイドテーブルの上においてあったスケッチブックと木炭をもって戻り、白紙のページを選んでレイルナートの前に...
13魔女の誕生

間話 王太子秘書マルゴットの観察2

*  ミランダ=レイエル・マヌエルがマルゴットの家に到着したとき、マルゴットは、マリアラ=ラクエル・マヌエルにケープをかぶせてあれこれ塗りたくり、くるくる巻いている最中だった。  だからミランダはマリアラに飛びつくことができず、ふたりの再会...
13魔女の誕生

間話 王太子秘書マルゴットの観察

トールのお守りから解放され、マルゴットは久しぶりの休暇を満喫していた。 髪を下ろして好きな服を着て、映画を観たり食事をしたり、臨時ボーナスで思うさま散財したり、気に入った行きずりの男性とクラブで踊ったりバーに行ったり。一週間の休暇は瞬く間に...
13魔女の誕生

レイルナート_4

「助けてえ……」  マリアラがかがみ込もうとした時には、デクターがすぐそばに来ていた。あっという間にロープを切った。「おまち、ください」掠れた声がそう言った。シゲタはすでに地面にくずおれていた。せい、せい、と肺が鳴った。呼吸が苦しそうだ。 ...
13魔女の誕生

レイルナート_3

フランチェスカはようやく我に返った。 身体中に活力が満ちている。  指先の隅々にまで血が通い、潤っているのが感じられた。腹の底に活力の源が生まれていた。この一年というものほとんど増えていなかった体力が、戻り始めている。 とても満ち足りている...
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