02魔女の相棒

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02魔女の相棒

四日目 当番(6)

魔女はこちらの会話には一切構わなかった。魔物の周りを歩き回っていた。魔物は目を閉じて、彼女に全てを任せていた。ラルフが撃ち込んでおいた楔は全て、彼女の左手が触れただけで、まるで自ら飛び出すかのように抜けた。背後に回ったので、フェルドが後を追...
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四日目 当番(5)

ガストンという男はかなり有能らしい。不思議な機械越しの会話を聞いただけだが、ラルフはそう思った。ガストンは通報をすぐに信じた。また的確な指示を出した。箒を狩人につけろ、だが断じて近寄るな。すぐ保護局員を組織するが包囲完了まで三十分欲しい。次...
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四日目 当番(4)

砂浜にたどり着いたとき、ラルフはこちらに向き直っていた。ふたりがやって来るのをどうやって知ったのだろう。寄る辺ない幼子の風情はかき消え、彼は怒っていた。――ものすごく。  ずかずかと森の中に分け入ってきて、思いっきり顔をしかめて見せる。 「...
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四日目 当番(3)

ラルフは森の中を北に向けて走って行く。 どこへ行くのか、その魔物をどうする気なのか、魔物を捕らえるためのあんな装置をどこで手に入れたのか、ルッツはどうしたのか、アルノルドという男はどこへ行ったのか――捕まえて色々と問いただしたいけれど、そう...
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四日目 当番(2)

こんなに早い時間に休憩所に来るなんて、何だか落ち着かない。 二人はずっと無言だった。マリアラは居たたまれなかった。焼却班の班長と“口論”のようになったことが未だに心をささくれ立たせている。  沈黙のまま休憩所の入口にたどり着き、玄関のロック...
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四日目 当番(1)

目の前が真っ赤だ。 熱い。 火の海だ。熱風が吹き付ける。痛みが背に食い込んでいる。よろめく。喘ぐ。飢餓よりも渇きがひどい。喉が灼かれる。痛みが食い込む。堪らずよろめいて、倒れた。建物が崩れ落ち、ぎゃあっ、悲鳴が上がった。 建物の中にいた生き...
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三日目 非番(6)

日はとっくに暮れた。森の中はとても暗い。 ラルフはルッツを担いで歩いていた。昨夜と殆ど同じ状態だったが、唯一違うのは、ルッツに意識が戻っているということだ。高熱が続いた二日の間何も食べられなかったから、消耗してはいるけれど、意識があるだけで...
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三日目 非番(5)

――さて、これからどうしようか。 マリアラは少し迷った。ステラからは帰れと言われたし、ダニエルからはそもそも来るなと言われている。しかし、後ろ髪を引かれる思いだった。本当にこのまま帰ってしまっていいのか、自信が持てない。 ダスティンから連絡...
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三日目 非番(4)

「済まないが、少しだけ時間をくれ。――今日は非番だろう。勤勉だな」  ガストンが先に立って森の方に歩いて行くので、マリアラもついていった。特に内緒話をするつもりはないらしく、司令部の邪魔にならないところまで来ると足を止めた。振り返って、笑顔...
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三日目 非番(3)

南大島は昨日と全く変わった様子がなかった。 三日月湖のほとりに設えられた司令部で、ステラは眉を顰めてよれよれのファイルを覗き込んでいた。が、マリアラとフェルドの来訪に気づいてぱっと顔を上げた。 「あら、来てくれたの? ごめんね、非番なのに…...
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