息子がまだよちよち歩きだったころ、犬を飼いました。
飼う気はなかったんですけど…ホームセンターに併設されてたペットショップで、売れ残りのミニチュアダックスフントがいて、娘の膝に乗って降りなくなってしまって。夫と娘が飼おうよ飼おうよって言うし、めちゃくちゃかわいいミニチュアダックスで、でもだいぶ大きくなってて(5か月くらいだったかしら)、値段はめちゃくちゃ安くなってるし、つぶらな瞳で見上げてくるし、うちで飼わなかったらこの子どうなっちゃうのかしら…って絆されてしまって、お迎えした子でした。ほぼワンオペで二人の子供育ててんのに仔犬の面倒まで見られないよう…と思いつつ…。
コテツという名前にしました。
で、この仔犬がめちゃくちゃかわいかったんです。幼児よりも話が分かるので、私の癒しになってくれました。だって「おすわり!」って言うとちゃんと座るんだよ!偉すぎるよ!
そしてコテツは、ほどなく生まれた三人目の子守を一生懸命やってくれる犬だったんです…
晩年はわがままでいじわるなおじいちゃんになってしまいましたが笑、まあ当時の功績を思えばかわいいもんでした。よちよち歩きの長男にもとても優しく、しっぽを引っ張られても怒らないという驚異の忍耐力。しかし長男が言葉を話し始めるととたんに教育的指導を始めるという子育て巧者っぷり。あのスキルはペットショップで培ったのだろうか、それとも本能だったのだろうか。
そして次男、あんまり泣かないというか、上の二人に合わせて行動しなければならないので、家ではほとんど眠っている赤ちゃんだったのですが、たぶんコテツが横にずっと一緒にいてくれたから、あれほど手のかからない赤ちゃんだったのかなあなんて思ったりするのでした。あったかくてふかふかの生き物が寄り添っていたら、そりゃあ安心できるよねきっと。
そんなコテツも年を取り、2023年8月にこの世を去りました。まだちょっと早いんじゃないかなと思う、13歳でした。悲しい…。
ところで、2023年は、我が家は受験の年でした。長女が高校三年生だったんです。
長女の大学受験の話はまた今度書きたいと思いますが、とにかく私はそれで頭がいっぱいでした。9月くらいに次男が「犬を飼いたい」「猫を飼いたい」「とにかく何かふかふかの生き物を飼いたい」と言い出した時も、OKする気はなかったのです。
次男は小5の時にカメを飼ったんですけど、中1の段階で、世話しているのはほぼ私だったし。今も、水替えは私が言わないとやらないし、ごはんもほぼ娘があげているような状況なので(娘はいつか一人暮らしをするとき、このカメを連れて行こうと思う、と言っています)、生き物を飼うというのは簡単ではないということをわかってほしかった。猫は飼ったことないからよくわからないけど、犬は朝晩散歩をさせなければならない、犬を飼うということは生涯その子を愛し慈しみ面倒を見るということで、次男がこの家を出たとしても私が最後まで面倒を見なければならない、その覚悟は母ちゃんにはまだできない、母ちゃんの犬はコテツが最後でいいと思っています、と言いました。今はお姉ちゃんの受験で頭がいっぱいで、そんなことを考えている状態ではないから、お姉ちゃんの受験が終わるまで待つように、ということも。
次男は一度そこで引き下がりましたが、なんか、子供だからなのか、それとも理解力の問題なのかわかりませんが、「お姉ちゃんの受験が終わったら犬を飼う」ということに頭の中ですり替わったようで…
娘の受験は、推薦で何とか滑り込みましたので、12月頭で決まってしまったんですね。
合格通知を受け取って大喜びの母と娘のところにキラキラの目をした次男がやってきて「で、犬はいつ飼うの?」と聞くわけですよ。びっくりして、話し合いをしたのでした。
「飼うって言ってないよ、受験が終わったら話し合おうねって言ったんだよ」
「うん!だから話あお?母ちゃんも犬好きでしょ?散歩は俺が行くし、世話も全部俺がするし!」(今思えばここで念書を書かせるべきだった…)
「あのね、母ちゃんの犬はもうコテツが最後でいいの。これから新しい犬を迎えるとして、十五年生きるとして、十五年後には母ちゃん何歳だと思う?散歩するってあなたは言うけど、10年経ったらあなたは大学を卒業して就職する年だよね?仕事をしながら今と同じように朝晩散歩に行けるって、約束できないでしょ?」
「できる限りのことをするって約束する!」
「犬はかわいいだけじゃないよ。しつけはきちんとしないといけないし。ウンチもおしっこもするよ、その辺に放置しちゃいけないんだよ」
「しない。俺が片づける!」
「猫がいいって言ってたこともあるけど、本当に犬がいいの?どうして考えを変えたの?」
「俺は散歩に行きたい。走ったり歩いたりするときに一緒にきてくれる犬がいい」
「母ちゃんはもうペットショップで買うつもりはないよ。ペットショップの犬はお金があって優しい人に飼われるだろうし。もしこのままうちで飼わなかったら処分されてしまうかもしれない、そんな犬がいたら引き取ってもいいと思っているけど、そういう犬は大きくなるよ。コテツ(※晩年で7キロでした)の三倍くらいになるよ。見た目、可愛くなくなると思うよ。それでもいいの?」
「いい!」
というので、ついに絆されて、譲渡犬を探すことになったのです。(続きます)



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[…] 犬の話の続きです。 […]